今回はSQLiteForExcelを使い、データベースの作成を行っていきます。
初心者本とかでありがちな、りんごやバナナの管理表を作成したいイメージです。
はじめに
まず、データベースのお作法的な触り方に関しては、本当にゼロからはじめる場合は、エクセルのVLOOKUPから入るほうがよいです。その上で、もっと便利にデータを管理したいという場合は、SQL文といって、正確にはプログラミングではないのですが、データベースを触るときの文法を学ぶことから入るのがよいと思います。
自分の場合、この ゼロからはじめるデータベース操作 という本を片手にデータベースの基礎を学びました。
SQL 第2版 ゼロからはじめるデータベース操作 ゼロからはじめるデータベース操作 (プログラミング学習シリーズ) [ ミック ] 価格:2,030円 |
この本は本当にゼロから学ぶ入門者にわかりやすい内容となっています。
というのも、データベースとは何か?という説明から始まり、どのような場面でデータベースが利用されているのか?ということや、データベースがなぜ必要なのか?ということも触れられており、データベースをより身近に感じられつつ、データベースの構成やテーブルの構造なども非常にわかりやすく書かれています。
ということで、一般的なSQLの説明は本に任せるとして、データベースの作成から入っていこうと思います。
SQLiteForExcelでのデータベースの作成方法は?
SQLiteForExcelからもデータベースやテーブルを作成することはできますが、今回は別のソフトを使用してデータベースを作成したいと思います。
SQLiteのデータベースを管理できるソフトをダウンロードする
ぷっぷさんが作成しているPupSQLite(https://www.eonet.ne.jp/~pup/)
や
Mauricio Piacentiniさんが作成しているDB Browser for SQLite(https://sqlitebrowser.org/)
をダウンロードしてくる(私はPupSQLiteを使用しています)
DBファイルを作る
上で紹介した管理ソフトの使い方は割愛します。
今回は、kudamono.dbというデータベースの中に、itemというテーブルとsellというテーブルを作成しました。
SQLiteForExcelでデータベースに接続するには?
早速、SQLiteForExcelから、SQLiteを操作していきたいと思います。
まずはそのための準備から。
エクセルでVBEを開き、新規の標準モジュールを作成します。
まず、SQLite用のハンドル変数、ステイトメント変数、戻り値用の変数、DBファイルのパス変数を設定します。Demoにある変数名をそのまま使っています。
Dim myDbHandle As Long
Dim RetVal As Long
Dim myStmtHandle As Long
Dim DbFile As String
次に、データベースのオープンですが、これは、Sqlite3モジュールの中で関数としてすで作成されているものを使います。具体的には、SQLite3Open()関数を使います。
Dim InitReturn As Long
InitReturn = SQLite3Initialize
DbFile = ThisWorkbook.Path + "kudamono.db"
Ret = SQLite3Open(DbFile, DBHundle)
Demoの動きに合わせると、このソースで、データベースのオープンができます。
今回は、データベースのオープンまで進められたので、次回からは、もう少し中身について触っていこうと思います。